「・・・・またネクタイつけてないわけ?」

「あぁ?んだてめぇ。」


「いいからネクタイつけてきなさい。」


「ネクタイなんかどうでも・・・っ!!」


「つけて来いって行ってんだろうが!!!」


そう怒鳴りつけると、小太りの男はぴぴゅーンと効果音が聞こえてきそうなくらい
逃げていった。


私は、源 夢花〈ユメカ〉

高校で生活委員会の委員長をしている。

この高校には、『風紀』委員会と言うものがない代わりに
生活委員会がある。まァ・・・内容は変わらないが。


私の役目は、学校にふさわしくないものを持ってきたり
規則を守らない生徒たちをびしびし叩きなおすのが仕事。


みんなと年は変わらないが、周りからは女王と呼ばれている。
由来は不明なんだけどね?