ビュンッ!!

「うわっ!!」

突如、アスカ様の触覚…おさげが、王子目がけて勢いよく伸びてきた。

間一髪、王子はそれを交わし、おさげは空を握り潰した。

「なっ…!!髪が伸びた…!?」

「それだけではありませんぞ、王子」

「なんだ!?」

「ゴムから下の長さは変わっておりませぬ…。おさげの一粒一粒の数が増加して、長くなっているのです…!!あんな技、神業としか言いようがありませぬ!!」

「神業…?」

王子はハッとした。

そして自分の発言を振り返る。

『アスカにしかできない神の技』

アスカにしかできない、神の技…。

アスカにしかできない…

神の技…。

神の技…

神の技…


『髪』の技……!!


「まさか、これが……アスカにしかできない、あの……」

「ウフフフフフフフフフ」