「……うん」 「お前が気になってる助手席に乗せてた女はヘルス嬢だ。ホテルへ行く途中だったんじゃないか?」 「………でも…普通の人だった…」 「あたり前だろーが。女は客の好みに合わせて用意するんだからな。店とはまた違う」 「…そうなんだ」 いつになく真剣な眼差しで私を見つめる。 どこか迫力があって…それでいて…。 優しい瞳…。 私…この人の目が好きだって…。 実感させられた。