「ただいま」


あ。オーナーが帰って来た。
私はバタバタと玄関へ向かう。


「おかえり」

「何か焼いてるのか?」

「あ、うん。目玉焼きとベーコンだよ」

「うまそうだな」


小さく欠伸をしながら
私の頭を撫でると
リビングへ入って行く。


たったこれだけの事が嬉しくて
撫でられた頭が熱くほてる。


私はオーナーの後ろからリビングへ入り
さっき作った朝食をテーブルへ並べる。