「痛っ……ハァッ……ハァ…」

病院へ着くなり
痛みが増して
私はすぐ分娩室へと運ばれた。


「ママ…大丈夫…かなぁ…?」


「大丈夫だ。冬也と春菜の弟か妹が生まれるんだぞ。楽しみだな」


「僕…妹がいい。春菜みたいな妹がいいな」


「…パ…パ……」


「さぁ、どっちだろーな。春菜。大丈夫だよ。ママは心配ないからな」


冬真は二人を抱っこして
傍に立っている。


「痛ぃッ…痛ぃッ……ハァッ…」


冬也の時も春菜の時も
立ち合い出産したから
今度も立ち合い出産を希望したの。


もちろん子供達も。