「……起きてたの?」


暫くして唇を離すと
冬真をじっと見つめて微笑む私。


「…さあな」


「もぅ…わざとだったんだね」


クスクスと笑っていると
何やら後ろで笑い声が聞こえる。





「パパとママがチューしてたぁ〜」


「パ…パ〜……マ〜マ…」



や、やだ…。
見られてたよ…。
いつの間に…。



「冬也。春菜。おいで」


冬真は起き上がると
子供達へと両手を広げた。


「パパ〜!!」


冬也はすぐさま駆け寄ると
ギュッと冬真へと抱き着き
春菜はテクテクと小走りで
冬也より少し遅れて冬真に抱き着いた。