「そっか。ありがとう」


私はギュッと冬真へと抱き着く。


強く強く抱き着いた。


「里菜。遠回りさせてごめんな」


力強く抱きしめ
頭を優しく撫でてくれる冬真。


「ううん。遠回りだったかもしれないけど…今が幸せなら、それでいいの」


「…そうか。ありがとう」


私達はそっと触れるだけのキスをして
額と額をくっつけ合い微笑み合った。


冬真…大好き。








「里菜…愛してる」


「私も…愛してる」



何度も何度も囁いた。