「………里菜…イルカ…好きだったな」

「イルカ?…うん。大好きだけど…それがどうかしたの?」

「…嫌。いいとこ連れてってやる」


いい所?
そう言うとオーナーは携帯を取り出して
どこかへと電話をかけた。


イルカ好きだけど…。


急にどうしたのかな。







電話を掛け終わり
暫く車を走らせ着いたのは…。



「…水族館?」

「ああ。体冷えるといけないから、すぐ帰るけどな」


オーナーは私の手を引き
裏口から水族館へと入った。