「はぁっはぁっ!どうやって行ったっけ―っわかんないよ―」 朝、まー君と通った道を必死に思い出している。 もぅ、空には月があがっていて、優しくあたしを照らしている。 あたしの息は白くなって消えてゆく。 …まー君との思い出は、消したくない。 「……!!あったぁっ」 走り回ってやっと見つけたまー君の家。 急に止まった瞬間、汗がでる。 綺麗に拭って、息を整えて、 インターホンを押す。