そして、教室へ行った。
すると、いつも塾だから遅刻してくるひよりがもう学校へ来て他の女子達と話していた。
珍しいなぁ…
「おはよ~ひより♪」
「…」
あれ?シカト??
「シカトー?」
「いこっ」
ひよりは他の女子達と逃げるかのように、どこかへ行った。
何だよ…感じわるいなぁ…
そして、机の上にカバンを置こうとした。
すると…机にいろいろと悪口みたいな事が書いてあった。

ばか しね むかつく うざ 藤岡とんなボケ! ブス 性格悪すぎ


何だよ 急にいじめ進行ですか。
ひより、アンタ意味不明だよ。
藤岡クンの事、好きなの?
もう意味わかんない。
ひよりが他の女子といるって事は、織絵はどうしてんだろ…
織絵のクラスに行く事にした。
すると、織絵は普通に寝ていた。
なんだ、ひよりが感情的になって勝手にやってる事かぁ…
まぁいいや、織絵寝てるし教室戻ろ。
誰一人いない教室はいつもより広く感じる。
暇だったのでベランダへ出てみた。

ガララララ―…
誰かが教室へ入ってきた。
振り返るとひよりが一人でこっちへ来ようとしている。
「青衣、話しがあるんだけど ちょっといい?」
「何?」
「ひより、前から藤岡の事好きだったんだから!なんでとるの?藤岡はひよりのなのに!最悪…死ね」
「意味わかんないけどさ、何で急にそういう態度なの?」
「織絵ばっかに藤岡の事相談して、ひよりの事はどうでもいいんですか!?そういう所がウザいから」
「嫉妬?」
「別に。もし、藤岡の事諦めなかったら織絵がどうなるかわかんないからね」
ひよりは走って消えてしまった…
やっぱり藤岡クンの事好きだったんだぁ…
私も…一応…好きだけど…織絵が…
やっぱり織絵はいつにおいても、私のそばにいてくれて、大事な友達だから…
織絵にもしもの事があったら困る。
「はぁ~…」
ため息しかできなかった。