ピピピピ…
朝6:30に目覚ましが鳴り、私は目が覚めた。
あぁぁ、学校行きたくない。
やっぱり強くなるなんて無理だよ、休みたい。
すぐ布団にもぐりこんだ。
♪ピーンポーン…
6:40、誰だろ?こんな早くに。
ガチヤッ。
「おはよう、青衣」
目の前には織絵の姿がある。
「今、まだ6時だよ!?どうしたの?」
「きのう青衣の携帯に電話したんだけどさー、ずっと留守電でどうしても伝えたい事があったから来たんだよ」
「え?それだけのために?」
「それだけってことないでしょ!」
「で、用件は??」
「藤岡がさ、部活の友達がイタズラで俺が知らない間に勝手に島倉さんに手紙渡したって興奮してたからさ~」
「え!?そうだったの!?」
「うん、それでね、放課後さ青衣の教室行ったんだけどさもう帰っちゃってたから…それを藤岡に伝えると、めっちゃ不安な顔してたよ!」
「…ありがとね。私 本当に嫌われたかと思ってたよ」
「藤岡ったらめっちゃ興奮してたよ!あれはウケた!汗かいてさ~」
「そんな藤岡クンもみてみたかったなぁ~」
「ホント、青衣にも見せたかったんだからっ!って、用件はそれだけなんだけどね~もうアタシ準備しちゃったから一緒にいこ?」
「OK!今から準備するからちょっとあっちで待ってて」
…私、藤岡クンの事諦めなくてもいいんだよね!?
私、頑張ってもいいんだよね!?
…嬉しい!!人生でイチバンの幸せかも。
でも…鏡を見たら、目の腫れが治ってなくて泣いたってバレバレだった。
仕方ない、コンシーラーで隠すしかない。
「織絵~お待たせ☆」
「おっ、じゃぁいこ~」
私の家から学校は徒歩6分という近さ。
「いいよね~、青衣ん家って近くて」
「もう学校ついちゃったね~」
「青衣!野球部が練習してる!藤岡がいるって!」
「…ホントだぁ…」
すると、グランドにいた藤岡クンと目がおもいきり合った。

そして、藤岡クンが走ってきた。
「島倉さん、きのうは本当にごめんな」
「織絵から聞いたよ、別に気にしてないからいいよ」
「俺ずっとその事で眠れなくてさ…」
「ありがとう、やっぱ私と藤岡クンって友達になる運命だったんだよね、朝練頑張れ!じゃーね」
一方的に会話をブチってしまった…