「俺と付き合って
 もらえませんか。」

委員会が同じで
顔を合わせれば話す、
顔見知り程度の先輩から
告白をされたのは
確か運動間近のあの日だった。


「…へ?」

男と見間違えるくらいの
短いショートカット。
ガサツな性格。

あたしに告白とかまず有り得ない。

しかもお兄ちゃんくらいに
しか見えないこの先輩…?


「ずっと好きだったから。」

彼は小さく言った。



*。.