『どうして来たの?』

「ん?寂しかったから。」

『この街は?』

「おばぁさまに…」

きっとばぁーちゃんは、イケメン夏輝を気に入ってるに違いない。

『そっかぁ』

「怒んないのか?」

『怒って欲しいなら…』

「嘘。嘘です。」

『だよね。私も今怒る気力ないや。』

「美依…どした?」

『疲れただけだよ。』

夏輝がいきなり止まったので私も止まった。

『どしたの?』

夏輝がしゃがんで

「乗れよ。」

『え?平気だよ!』

「良いから。」
グィっと手首を引っ張られたので、仕方なく夏輝の背中に乗る。