夏輝と仲直りしたのは1週間後だった。


「ねぇー。」

『何。』

「冷てー。あのさ、この教材運ぶの手伝って」

『何で私なの?』

「はぁ?誰のせいで…まぁ良いから手伝え」

そう良いながら夏輝は、全ての教材を片手で持ってる。

『半分持つよ。』

「いい。」

『あっそ。てか何で私呼ばれたのよ。』

「うるせーよ。」

『ふんっ。』

教科準備室に教材を置く。
この静かな雰囲気嫌だなぁ…。
『最近、眼鏡かけてないんだね』

「気付いてた!?」

ニヤリと笑って夏輝が私の顔を覗き込んでくる。