「・・・椿?」


視界いっぱいのフクチャンの心配そうな顔・・・・



「うわっ!!」


いきなり顔近づけるのは禁止ですよお兄さん!!


うわー、心臓がやばい。



「・・・変な椿。」


海に向かうフクチャン。




「・・・フクチャン?」



あわててあとを追う。




「うわっ!」



顔にかかる水。



「バーカ。」



にししっと笑うフクチャン。



「バカはどっちだ!!」



海に入って思いっきりフクチャンにぶつかる。




「わっ!バカ危ない!!」



バシャン!!


「うわー最悪だ。」


「バカにするフクチャンが悪い!」


椿はタチが悪い。



そういいながらあたしの腕を掴んで立ち上がらせてくれた。