それに、フクチャンはあたしの夢を応援してくれる唯一の人なんだ。



高校を卒業したら島をでて県で役者の勉強をすること。


それがあたしの夢。



親はもちろん大反対!


幼馴染の大樹も止めとけって言うし。




諦めかけてたあたしを勇気付けてくれたのがフクチャンだった。



「自分のしたいことやっちゃいなよ!誰にも迷惑掛けないで生きていくなんて無理なんだから、今一生分の迷惑かけちゃえばいいよ。たくさん迷惑かけてからでも、親孝行するのは悪くないよ。・・・ま、知り合いからの受け入りなんだけどね。」





そういって笑ったフクチャンは輝いてた。



その日からあたしはフクチャンに恋をした。