その後きた船にすぐ乗り込んだ。 「あれ?椿?」 不思議そうにあたしの後に続く大樹。 船が島から離れてすこし間を空けてから 「…なんかあった?」 「椿?」 どうしようもない自分がイヤになる。 大樹にまで迷惑かけて、 頬を流れる冷たいもの。 …ただ好きなだけなのに、 頭を撫でる大樹の手があたしに安心をくれた。