「フクチャン!」 役所の扉を思いっきり開ける。 「おはよう、椿ちゃん。」 笑顔で迎えてくれる役所の人達。 あたしのお目当ての人がいない。 「フクチャンは?」 「たぶん外にいるんじゃないかな?」 「ありがとう!」 役所を飛び出して海岸に向かう。