口に含んだパスタは、思った通り、美味しい。今度また来ようと思って黙々と食べていたら、不意に電子音が響いた。音は桂から聞こえていて、もぐもぐとパスタを飲み下しながらそちらに視線だけ投げる。
「あー、」
「麻由から?」
至極嫌そう…、というより面倒くさそうな表情の桂に、思い付いたことを尋ねた。
「いや……、」
何かを言いかけた桂は、唐突にその口を噤み、左手で抑えて顔をそらした。
「…電話でなよって、あ。」
疑問に思いつつもそういうと、桂は電源を落としてしまった。
変な空気が流れて。
私はフォークとスプーンを置いて、座り直した。
「あー、」
「麻由から?」
至極嫌そう…、というより面倒くさそうな表情の桂に、思い付いたことを尋ねた。
「いや……、」
何かを言いかけた桂は、唐突にその口を噤み、左手で抑えて顔をそらした。
「…電話でなよって、あ。」
疑問に思いつつもそういうと、桂は電源を落としてしまった。
変な空気が流れて。
私はフォークとスプーンを置いて、座り直した。