キーっ

ドアが開いてその先にいたのは・・・宗太だった。
 よく分からないけど、あたしの本心はドアの先には涼太がいることを願っていたのかもしれない・・・。
 そんな表情に気付いた宗太は
「ごめん姫~この家広いでしょ?話はまた今度聞いて!玄関まで送るよ・・・」
そういった宗太の表情がやけに悲しく見えた。
 宗太は多分すごく純粋な人だと思ったし、女の子の事ちゃんと分かってくれてるし顔も悪くないし頭も良さそうだし・・・。
 でもなんか宗太じゃないっておもったんだよね・・・。

「あっごめん~道に迷ってて送ってくれたら嬉しいな♪」
 あたしも悲しそうな表情を気付かれたくないと思って無理やり明るい表情で振舞った。

歩く時もちゃんとあたしの歩くスピードで歩いてくれるし・・・。
でも・・・歩いている最中会話が弾まなかった。でも急に宗太の口が開いた。
 「僕さー家がお金持ちって事後悔してる。普通に学校にも行けなくて父親の勝手な言葉でいままで友達あんまりいなかったし・・それに前呼び出した時にいた時の友達は本当は涼太の友達なんだけど結構不良そうだったでしょ?多分あいつら゛金目当て゛だと思うんだよね~だから僕決めたんだ~人はそう簡単に信じないって」
  半分冗談ぽかったけどもう半分は本気の顔してた
いやどっちかって言ったら本気の方が大きかったかも・・・。
    返事に困る。
「人をそう簡単に信じないなんていっちゃだめだよっ!人には色々いてさ地球がなりたってるの。人が皆優しかったらつまんないし、悪い人ばっただったら国が壊れちゃうよ
!宗太君はその悪い人に出会っちゃったって思ってるからこれから人生これからだからきっといい人に会えるって!」
 あたし変な事言ったかな?宗太が笑っていた。

「なんか姫のおかげで元気でた★ありがとう」
 よかったあ~変な事言ってなかったっぽい。