振り向くと顔を真っ赤にして目にいっぱいに涙をためた理沙がいた。


「苺花さんに会うの…!?」

「え?」


いまこいつ苺花って言った?



「そんな何年も前の約束なんて忘れてるわよ!!そんな女なんかほっといて理沙をみてよっ!!!」

ガッ!!

俺は近くの壁を思い切り殴った。


苺花を悪く言うなんて許せねぇ。

「うるせーよ。お前に何がわかるんだよ!?もう俺に近寄るな。」


理沙はビクッと肩を震わせうつむいた。


そして走り去っていった。




それにしても なんで理沙が約束のこと知ってたんだ?


…礼央か。


あいつが理沙に話したんだな。