「おっ」

講義が終わって廊下を歩いていると礼央が声をあげた。


俺たちの方へ歩いてくる女の姿がみえる。



…うわ 最悪。


そいつは最近 俺に付きまとう女 黒木 里沙(クロキ リサ)。


「琉心〜っ!会いたかったよお。」



そう言って俺の腕にまとわりつく。


「ねーぇ琉心〜」


なんて上目遣いで俺をみる。



普通の男なら嬉しいかもしれないけど残念ながら俺にはきかない。