「苺花は―――――」
俺は話をきいたあと何もしゃべらず無言で自分の家に帰ってきた。
…いや 何も言えなかった。
そのくらい俺にとっては衝撃的な話だった。
おばさんが言うところによると苺花は日本にいるらしい。
だが 生きているかどうかはわからないという。
「…クソッッ!!」
俺は思い切り拳を壁にぶつけた。
「…っんで…なんでだよ…」
目から涙が落ちる。
「苺花…ごめっ…ん……まい…かっ…」
そのまま俺は自分のベッドに倒れこみ泣き続けた。
俺は…なんて無力だったんだろう。
俺は………
なぁ 苺花
俺を許してくれるか…?