「……」

おばさんは何もしゃべらない。

何かいい言い訳を探しているようにもみえる…。


何を隠してるんだ…?




「苺花は…」

おばさんがやっと口を開く。

「アメリカなんかには行ってないわ」


「は?」

んじゃどこにいんだよ。

「五年前あの子は…」

「ママ!!!」


おばさんの声をさえぎるように里沙が声をあげた。


邪魔すんなよ。


俺は里沙を睨んだ。

「いいのよ里沙。琉心君は苺花の大切な人だもの…聞く権利はあるわ」


里沙は俯いて唇をかみしめている。