~数日後~



「・・・あー・・・幸せ・・・。・・・・・んー、特にすることも無いなぁ・・・・昼休みも。・・・あ、中庭にでも行こっかな。」




タタタ




その様子を、2階の窓から覗く者が居た。


しかも一人では無い。


数人が、盗み見ている。



それは、同じクラスの、女子達だった。






〔ねー、ほんとに・・・・〕


〔良いって。・・・あいつ、普段から澄ましててさ。ウザかったし。〕


〔そうそう。・・・・ほら、来たよ。〕



そう言う女子の一人の手には、小振りなバケツが握られていた。


中には水らしき物が入っており、女子が少し動くたび、小さく波打っていた。



〔ほら、来たよ。・・・・やっちゃえっ!!〕




その女子が、バケツの水を、李恵めがけて浴びせた。