ガラ


「失礼します。」


『・・・ここが、保健室・・・?』


「うん。悠はまだ、転校してきたばっかだから、知らないか。」


『うん・・・。』


「先生・・・・・・居ないかな。・・・仕方ない・・・・タオル、借りよう。後でことわっとく。」


『ん・・・・ごめん・・・・。』


「ぅうん。それは私のセリフ。・・・・ごめん・・・・。・・・・・ありがと。かばってくれて・・・・。」


『いいって。・・・・ほら・・・アレだろ?女の子を守るのは、男の役目っていうかさ!』


「あはは。・・・・・・ねぇ、悠。」


『ん?』



「じゃあ・・・さ。・・・もし・・・水、かけられそうになったのが、私じゃなくても・・・・助けてた?」


『・・・・え・・・・・。・・・・うー・・・ん・・・?・・・・分かんない。なんかさ、落ちてくるの見て「あ、李恵が危ない!」って思って・・・んで、体が勝手に動いた。』


「ふぅん・・・・。」


『・・・・ま、李恵は俺にとって、大切な人だから!』






どき・・・ん・・・



「・・・・・////・・・・っそ・・・そう、いうのは・・・・好きな子に言うセリフだよ!」


『あはは!・・・・・ごめん。』


「・・・・もう。じゃ、私行くね。次の授業の先生には、理由適当に付けて、ごまかしとくから。」


『うん、ありがと。』







バタン




『・・・・好きな子に言うセリフ・・・・ねぇ・・・。・・・・・・』