それからどれくらい走っただろう、気がつくとそこは…あの神社だった。


昼間でも薄暗い神社は、夜になると本当に真っ暗だった。


だけど、なぜか怖さはなかった。

藍が……いるような気がしたから。


「藍! オレ、おまえに伝えなきゃならない事があるんだ!」

オレはちっちゃな神社の本堂にむかって大声で叫んだ。