「拓馬…!?」

いきなり駆け下りてきたオレを見て、母親がビックリしていた。

「いかなきゃ…!!」

「ちょっと! 待ちなさい拓馬!!」


オレは母親の制止も気にせずに玄関を出た。


そして、自転車にまたがり走り出した。


あの、藍が死んだと聞かされたあの夜のように……