だけど泣けない……


どうしてだろう………


藍……

藍……?

オレはどうしたらいい?

お前を失って……どうしたらいいんだよ!?


そんな時だった。

どこからか藍の声が聞こえてきた。

どこからかはわからないけど、確かに藍だった。

「拓馬……私を好きになってくれてありがとう……最後まで愛してくれてありがとう………」

それだけ聞こえて目の前が真っ暗になった。

「藍……」