「……ここは……」

うっすらとした視界とぼーっとした頭。

だけど、すぐに藍の事を思い出した。


「藍!!」

勢いよく起き上がる、と同時にものすごい激痛が頭に走った。


「拓馬!」

横にいたのは父親と拓海だった。


「ねぇ! 藍は!?」

2人はその言葉を聞くと顔を少し下にむけた。