「藍!!」


オレは何も考えないで外へ出た。

「拓馬ー!!」

拓海がオレの名前を叫んでるけど、その言葉を振り払い、自転車に乗って駅に急いだ。


藍の家はかなり遠い、電車とか全部合わせたら2時間はかかる。

だけど……そんな事は関係なかった。

なにも考えずに走った。