あたしはためらいながらも蹴られているお兄ちゃんの横を走りぬけた。


(早く人をよばなきゃ……!)

あたしは精一杯走った。

走っている所にちょうど警察の人が自転車で通りかかった。


「おまわりさん! お兄ちゃんが! お兄ちゃんが!」

あたしはなんとか警察の人に事情を説明して、神社まで走った。