「全部まじですけど?」


笑顔でさらりと空が答えた。


「花は1年のときから仲良いし、陸は……俺の彼女です」


ドキッ


嘘でも空の言葉で、空の声で言われたことにドキドキする。


『俺の彼女』


顔が真っ赤になるのが自分でわかった。




「う、嘘よ!!今までそんなこと言ってなかったじゃない」


「別に他人に言うことじゃないっすから。陸がわかっててくれたら十分だし」


「……!!もういいっ」


ドタバタと荒々しく出ていく先輩




あたしの胸も同じぐらい音を立ててた。