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「よっし!!サンキューな池森!!」



「つーかこれくらい自分でできるしょ!?」




山さんに頼まれたのは明日の職員会議で使われるプリントのコピー…




「いいじゃねぇかよ!!どうせ暇だろ?」



「いや、決して暇ではないんだけど…」





別に俺じゃなくてもよかったんじゃ…




「だってお前いつも俺の近くにいんだもん。頼みやすいんだよ。」



「ちょっ…なんかその言い方俺が山さんが好きみたいじゃねぇか…」



「はぁ!?お前俺のこと嫌いなのか!?」



「いや違うけど!!俺山さんは恋愛対象として見れねぇよ?」





俺は美夜一筋だし〜






「はぁ?キモいこと言ってんじゃねぇよ!!俺はお前みたいなガキ興味ねぇ。」



「ガキ…ってか冗談なんですけど〜…」



「俺には愛してる彼女がいるんだよ!!」


俺の話聞いてねぇし…


誰も山さんの彼女のことなんて聞いてねぇし…








「俺の彼女な〜、それはそれは可愛くて、昨日なんか……」



「失礼しました〜。」







1人で盛り上がる山さんを放っといて、職員室を出た。