「あの…相談っていうか…北沢さんのことで喧嘩したときあったでしょ?」
「あぁ、あれな…」
まぁ完全に俺が悪かったんだけど。
「その時あたしかなり顔に落ち込んでるのが出てたみたいで…
山さんの手伝いしたときに斉藤君にばれたっていうか…
それで…もう少し頼っていいよって言われてて…はい…」
そういうことか…
「で?その後にも相談したのか?」
「してないよ!!あの時だけ!!」
俺は美夜の上から降りた。
「み、湊?怒ってる?」
不安そうに聞いてくる美夜
「いや、怒ってねぇよ。
まぁ…しょうがないし…」
要するに、美夜が落ち込んでるときに優しくしたわけね斉藤は。
「あぁ〜!!失敗した!!」
「え、何が!?」
「あ…、いや独り言。」
「……?そう?」
実は…
美夜には一つだけ言っていないことがある…
終業式の日の“あの会話”を思い出す。