「怒鳴ったりして悪かったよ…」
「………」
ずるいよ…そんな急に謝るなんて…
「でも…お前が心配なんだよ…お前をこんな慣れないところに連れてきたのも俺だし…
もし美夜に何かあったら俺…」
「湊…」
あたしがそう呟くと、抱き締める力が強くなった。
そっか…そうだよね…
あたしのこと心配してくれてたんだよね…
「湊…ごめん…ね?」
「いや…俺こそ…
…で?何で俺のせいになったんだ?」
「それは…もういいよ…」
「ここまできたんだから言えよ。」
湊はあたしを離して向かい合わせにする。
「…トイレから戻るとき見たの。」
「え?」
「湊が女の人と仲良くしてるの。それ見てあたし…なんか腹立って…で、1人で変なところまで行っちゃったの…」
「……あぁ、あれか…」
「え…やっぱりイチャイチャして…」
あっさり認めちゃったよ…