グイッ!!
「わっ…」
急に後ろから腕を掴まれて黒人の人と反対の方向に引っ張られた。
「え……湊!?なんでここに…」
湊はあたしをチラッと見た後、黒人男性に流暢な英語で何かを話していた。
なんかさっぱりあたしの頭の中、クエスチョンマークでいっぱいなんだけど…
呆然と2人が会話するのを見ていたら、黒人男性がどこかに行ってしまった。
「あれ?一体なんだったの?」
あたしがそう聞くと湊があたしの方に振り返る。
湊の顔が…
怒ってる───!?!?
なんで!?あたしなんかした!?
「ちょっとこっちこい。」
「えっ?わっ!!湊っ!?」
あたしは無理矢理腕を引っ張られながら、お土産屋さんの外に連れてこられた。
「あの湊…「バカかお前は!!勝手に歩き回るなっつっただろうが!!」
えぇ!?