「…………………」
「美夜、まだ怒ってんの?」
「もう怒ってないよっ!!!!」
「嘘つけ。小さい頃からお前は怒るとムキになる癖がある。」
なっ!!!!!
「まぁまぁ!!美夜も湊も久しぶりに再会したんだから、いろいろ話すことあるだろ?」
「あぁ、まぁな。」
「んじゃ、とりあえず帰るぞ〜♪」
はぁ〜…
突然現れてのんきに『元気だったか?』とか言われてもさ……
だって、今まで音信不通だったのに、今になって帰ってきて……
連絡の一つや二つしてくれてもいいんじゃないの!?
ってかうちの家族と、湊の家族は仲良かったから、せめてお母さんに連絡いってないわけ!?
「ねぇ美夜、あれが約束したっていう例の湊くん?」
沙理加が言う
約束───────?
「なんだっけ?」
「あんた忘れたの!?再会したら結婚する約束してたんでしょ!?」
あ………………
「で、でも…あれは過去の話だし、時効なんじゃ…」
そういうと沙理加は、はぁ〜とため息をついた
「あのね、もし湊くんが美夜に会うために来てたとしたら、湊くんかわいそうでしょ?」
「そんなこと言われても…向こうも覚えてないかもだし…」
「もう、美夜ってば!!」
沙理加とそんな会話をしながらあたしたちは学校をでた