とんっ

いきなり先輩に肩を押される。





ふらっ

「あ、」


世界が反転。




―ばすん




後ろにはベッドがあって、上には先輩の満面の笑み。



あ、これって…

「…お約束的な?」

ですよねー




ちゃっちゃっとワイシャツのボタンを外す。それはもう楽しそうな顔して。


……………。


「って、ちょっと待った!!」

「??」

「何やってんですか先輩!」

「なにって……あ!もしかして奈緒初めて!?」



目がきらきらしてるよ、この人。


「…そんな貞節無しに見えますか?」

「っ!奈緒!!良かった!じゃ俺が奈緒の初めて!?」


何が良かった?

「まず、あたしヤるなんて言ってませんよ。」

「!!」



あからさまにガッカリした顔すんなよ、もぉ…