が…
「うわぁ、雪だよ、里衣ちゃん!」
「分かったよ…」
マコトは雪に夢中…
さすが、犬なだけある。
「マコト~、アンタが犬なのは分かるけど今は人間なんだから、もう止めなさいよ…」
しかも商店街のど真ん中で雪に夢中になってるから、歩み行く人の注目の的…
恥ずかしいっての!!
「りーいちゃんっ」
そっぽを向いていたあたしを、マコトは後ろから呼んだ。
「何よ…?」
振り返ると…
―ボスッ!!―
「つめたぁぁっ!!」
マコトはあたしの顔面に雪を投げてきた。
「ギャハハ!!里衣ちゃんの顔真っ白!!」
マコトはゲラゲラ笑う。
この野郎!!
朝から化粧バッチリだってんのに!!