しばらくボーっとしていると、「里衣ちゃん里衣ちゃん!」と言うマコトの声が聞こえた。
マコトは窓の外を指差した。
「里衣ちゃん、ぼく外に行きたい!」
「は…はぁ?」
「早く里衣ちゃんも支度してよ!!外、行こう?」
あたしはマコトの可愛らしい瞳に勝てず、マコトを外に連れていくことにした。
まったく…外に出たいのは、犬の時と全く変わらないんだから。
でも、自分よりも背の高いマコトを見ると、どうしても信じられなくなる。
しっぽをふりふりしてた、あの小さいマコトが今は170近くある。
「里衣ちゃん早くー!!」
「はいはい…」
あたしはマコトを、クリスマス一色の町中まで連れていった。