「あなた…本当にマコト?」
「そうだよ。柴犬のマコト」
ウソでしょぉぉ!!?
「ぼく、サンタさんに頼んで人間の姿に変えてもらったんだ!」
ニコニコしながら話す男。いや、マコト。
でも まさか…そんなおとぎ話みたいな話ある?
あたしはもう一度、目の前の可愛らしい顔つきをした男を見た。
信じられないよ…あんなに小さい犬のマコトが、今あたしくらいの歳の人間になってるなんて…
ありえない…夢でも見てるの?
あたしはもう一度顔を上げて、男をじっと見つめた。
「もう一度…今度は詳しく話してくれない?どうゆう いきさつで人間になったとか…細かく教えて?」