「でも…あたし、どうしたら…」
マコトはふぅっと息を出した。
「じゃあ里衣ちゃん…ぼくと約束してくれる?」
「え…?」
「ぼくは犬に戻っちゃうから、ずっとずっと犬のマコトを愛して?里衣ちゃんの飼い犬として…愛してくれる?」
「マコト…」
あたしの目からは徐々に涙が溢れてきた。
「分かった…ずっとずっと…マコトを愛してる…」
「ありがとう」
マコトはそう言うと、あたしの唇に自分の唇を合わせた。
「マコト…」
「今日は1日付き合ってくれてありがとう。スゴく楽しかったよ。…もう時間切れだ…」
マコトがあたしの頭を撫でたその瞬間、あたしの周りは目映い光で包まれた―…