「じゃあ里衣ちゃん」
「え?」
「今日のメイン、行こうか!」
マコトはイタズラっぽく笑って、再びあたしの手を引いた。
「ちょっ…どこいくの!?」
「秘密~」
するとマコトは商店街を抜けて、近くの細い路地へと入っていく。
「ここ通るの!?」
そこは、どう見ても人が一人通れるくらい狭かった。
「大丈夫、行くよ!」
マコトに手を引かれて、あたしは路地裏へと入っていった。
一体全体、この先に何があるっていうのよ。
さらに進むと、目の前には整備されていない急な坂道が…。
「ここ登るよ!」
「はぁぁ!?こんなとこ登って何があるのよ!?」
「いいから!」
あたしには全く分からない…