「最低!!レディになんてことすんのよ!!」



「里衣ちゃんはレディには見えないよ」



ムカつくー!!!



「もう行くよっ!」



あたしはマコトを置いて歩き始めた。



全く…犬のマコトの方が100%マシよ!!



すると、マコトはいきなり冷たい手で、あたしの手を握った。



「里衣ちゃん」



「手ぇ冷たっ!!手袋しないで雪なんて触るからよ!!」



「里衣ちゃん、あそこのお店いこう?」



「へ…?」




マコトが指差したのは、アクセサリーショップ。



「どうして?」


「どうしても!」



マコトはぐいぐい あたしの手を引っ張った。



何だか さっきと立場が逆転したみたい。