「No,I do NOT!」

理解できない、と、わざわざNOTを強めた流暢な英語で答えるとキョウは有無を言わせず私を抱き上げて、このマンションの中で一番高価で豪奢で素敵過ぎるキングサイズのダブルベッドの上へと私を連れて行くのである。

「あ、のね?」

「ユリア、良い子だから少し黙って」

形の良い唇が、私の唇を浚っていく。

「俺、三日三晩寝ずに働いたから。
少し、休んでいいかな」

そういうと、私の返事も聞く暇もなくキョウは眠りに落ちていった。


ああ、私のバカバカ。
ちょっと色々妄想しすぎちゃってるのは、私のほう、なのかもしれない。