着いた場所は小さな教会だった。
まるでここだけ別空間でもあるかのように、緑の芝が美しい。
「……な、に?
ここ」
地面にそっと下ろされた私は目を丸くする。
が、そういった途端、隣に居た神様ががくりと頭を抱えた。
「お前、よくこんなバカと付き合えるな」
「い、いくら神様でもそれは失礼じゃないですか?」
私は思わず反論してしまった。
でも、神様はしっしっと犬でも追い払うかのように手の甲を向ける。
「いい、リリーと喋るとバカが移る気がする」
……し、失礼千万!
隣では、ジャックが息を殺して笑っていた。
「そんなこと言ったって、私は日本人なんだから分かるわけ無いでしょう?
クリスマスイヴに教会で何が行われているかなんて、知るわけ無いじゃない。
私の家は、神道なんだからっ!」
一気にまくしたててみたものの、失笑を買っただけに終わってしまい、なんだかひどく落ち込んでしまった。
私ってそんなにバカかしら?
だって、ラスベガスの隅にある小さな教会に、こんな結婚式の披露宴にでも行くようなドレスで連れて来られても……って!
そこまで考えて、ついに私も息を呑んだ。
まるでここだけ別空間でもあるかのように、緑の芝が美しい。
「……な、に?
ここ」
地面にそっと下ろされた私は目を丸くする。
が、そういった途端、隣に居た神様ががくりと頭を抱えた。
「お前、よくこんなバカと付き合えるな」
「い、いくら神様でもそれは失礼じゃないですか?」
私は思わず反論してしまった。
でも、神様はしっしっと犬でも追い払うかのように手の甲を向ける。
「いい、リリーと喋るとバカが移る気がする」
……し、失礼千万!
隣では、ジャックが息を殺して笑っていた。
「そんなこと言ったって、私は日本人なんだから分かるわけ無いでしょう?
クリスマスイヴに教会で何が行われているかなんて、知るわけ無いじゃない。
私の家は、神道なんだからっ!」
一気にまくしたててみたものの、失笑を買っただけに終わってしまい、なんだかひどく落ち込んでしまった。
私ってそんなにバカかしら?
だって、ラスベガスの隅にある小さな教会に、こんな結婚式の披露宴にでも行くようなドレスで連れて来られても……って!
そこまで考えて、ついに私も息を呑んだ。