とりあえず、シャワーを浴びる。

キスマークなんて残ってない、し。
心当たりも一つもないけど。

うーん……。
なんとなく、心の中がもやっとする。

し、仕方が無い。
後でジャックに聞いてみるほかないような……。

ああ、もうこれって/////

ドラマの中でしか絶対にないと信じていたシチュエーションのど真ん中に、気づけば自分が立っていることに赤面せずには居られない。

なんだろう。
私、身に覚えがないけど彼とそんな中になっちゃってたりしちゃったりしてー?

みたいな、ちょっとよくわからない言葉が頭の中を無駄に駆け巡っていく。


「おはよう、ユリアちゃん」

お風呂を上がった途端。
目の前にジャックが居たので、私はもう少しで叫ぶところだった。

慌てて、全裸にバスタオルを巻き付ける。

っていうか、何、この無反応!?
私の裸なんてもう知ってるよといわんばかりの……

えぇええええ?!