「参考にさせてもらおうっと☆」

……何を?

いやぁな表情を隠せない私を見て、キョウは、闇色をした瞳に喜悦な彩りを添えて笑っている。

ちょっと背中がぞわっとするくらいは許してもらいたい。

「えっとさ。
綾香のこと、助けに行ってくれるのよね?」

念のために確認してみる。

「何処にいるか探しには行ってあげるよ。
ユリア以外の女子高生の裸を見るのって、初めてだし」

「ちょちょちょ、ちょっと?」

どうしてキョウの頭の中では、既に綾香が裸になっちゃってるの?
焦る私を見て、何をどう勘違いしたのか宥めるように頭を撫でてくれた。

「大丈夫、浮気はしない主義なんだ。
ユリアと違ってね」

私、浮気なんてしてないもんっ。
っていうか、その『大丈夫』って何ですか?

「念のために聞いてみるけど、万が一綾香が服を着たままだったらどうするの?」

「うーん」

と、本気で首を捻るのは止めて欲しいんですけど。

「とりあえず様子見のために放置?」

いやいやいや。
いくら魔王様といえども、そこは助けてあげていただけますか?


なんとなく。
いまさら、ものすっごく言いづらいけど。
キョウを連れて綾香を助けに行くのって、間違いな気がして仕方がない。


どっちかっていうと、敵側に居そうなほどの鬼畜系変態思考になってらっしゃる気がして仕方がないんですけど。
私の勘違い……だったりしないかしら、これ。