「ねぇ、ユリア?」
休憩が終わった私たちは、また店内を歩き始める。
「ん?」
カレンダーを探そうと書店に立ち寄っていたところだったので、私は顔もあげずに聞いてみた。
「リボン、売ってるよ☆」
返って来たのはそれはそれは、はしゃいだ声。
ああ、ラッピング用のリボンは確かに販売してるけど。
ちっと私は心の中で舌打ちをする。
キョウの目に留まらなきゃ良かったのに。
「買っちゃ駄目」
「どうして?
あ、もしかしてユリアって、赤嫌い?
でも、白い肌には絶対に、赤いリボンが似合うんだって☆」
「だって☆」とか、可愛く言っても駄目なものは駄目。
「すごく綺麗に飾ってあげるのに。
それともあれかなー、白いレースのリボン?」
とか言って、真剣にリボンを眺め始めるのはやめたほうがいいと思うんですけど?
私はキョウの手を引いて、その場を立ち去ることに決めた。
カレンダーなんて、いつでも買えるし。
ユリアは照れ屋だなー、とかなんとか言っている声も、謹んでスルーさせていただきます!
休憩が終わった私たちは、また店内を歩き始める。
「ん?」
カレンダーを探そうと書店に立ち寄っていたところだったので、私は顔もあげずに聞いてみた。
「リボン、売ってるよ☆」
返って来たのはそれはそれは、はしゃいだ声。
ああ、ラッピング用のリボンは確かに販売してるけど。
ちっと私は心の中で舌打ちをする。
キョウの目に留まらなきゃ良かったのに。
「買っちゃ駄目」
「どうして?
あ、もしかしてユリアって、赤嫌い?
でも、白い肌には絶対に、赤いリボンが似合うんだって☆」
「だって☆」とか、可愛く言っても駄目なものは駄目。
「すごく綺麗に飾ってあげるのに。
それともあれかなー、白いレースのリボン?」
とか言って、真剣にリボンを眺め始めるのはやめたほうがいいと思うんですけど?
私はキョウの手を引いて、その場を立ち去ることに決めた。
カレンダーなんて、いつでも買えるし。
ユリアは照れ屋だなー、とかなんとか言っている声も、謹んでスルーさせていただきます!